SCSK TECH

SCSKグループはお客様や社会に対して、新たな価値を提供し続けるため、先進・先端技術を…

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SCSKグループはお客様や社会に対して、新たな価値を提供し続けるため、先進・先端技術を活用した新たなイノベーションを推進しています。「SCSK TECH」ではSCSKグループの技術に関する取り組みをお伝えします!お問い合わせ:tsd-info@scsk.jp

最近の記事

XR技術を活用した「Virtual Hand」による、遠隔支援の高度化

SCSKは、XRを活用した遠隔支援機能「Virtual Hand」を開発しました。この機能により、作業者と支援者はディスプレイ搭載型ヘッドセットを通じて、互いの手振りをリアルタイムで視覚的に認識することが可能となります。 本記事では、Virtual Handが開発された背景とその技術的詳細について紹介します。 Virtual Handの開発背景と課題XR/メタバース関連の市場動向 株式会社矢野経済研究所によると、2022年度の国内メタバース市場規模(プラットフォーム、コン

    • YouTube動画『SCSKにおける生成AIの取り組み』を公開!

      SCSKの生成AIの取り組みについてご紹介するYouTube動画を公開しました。 技術戦略本部 本部長 福井とノンフィクションライター酒井 真弓氏との対談を通じて、SCSKがどのように生成AIを活用し、新たな価値を生み出そうとしているのか、詳しくご紹介します。 ぜひこの機会に生成AI活用を推進するSCSKの取り組みと今後の展望をご覧ください!

      • 麻生英樹顧問「生成AI が変えるシステムインテグレーション」

        2022年頃から広く使われるようになった生成AIは、その後も急速に発展を続け、社会に浸透しつつあります。たとえば、言語生成AIであるOpenAIのChatGPTは、画像入力を可能にしたGPT-4Vや、画像生成AIのDALL-E3と統合されて、視覚情報と言語情報を入出力できるようになりました。また、ユーザが ChatGPT を使った独自のアプリケーション(GPTs)を容易に作成するための環境と、作成したアプリを流通させるためのGPTストアのサービスも開始されています。Open

        • IJCKG 2023登壇レポート~ビジネスにおける生成AI活用と知識グラフへの期待~

          2023年12月8日(金)~9日(土)、知識グラフに関する国際学術フォーラム「The 12th International Joint Conference on Knowledge Graphs (以下、IJCKG 2023)」が日本科学未来館で開催されました。IJCKG 2023は、知識グラフのコミュニティおよびその他の関連分野の国際的な研究者を集め、革新的な研究結果や知識グラフの新しい応用を発表することを目的としています。 https://ijckg2023.knowl

        XR技術を活用した「Virtual Hand」による、遠隔支援の高度化

          Generative AI アイデアキッチンで生まれたアイデアとプロンプト紹介

          SCSKは、専用環境で生成AI「SCSK Generative AI」(以下 SCSK-GAI)を構築し、全グループ社員が業務での利用を開始しています。また、生成 AI を積極的に業務活用することを目的として、社内の業務効率化や生産性向上に寄与するアイデアを考えるイベント「Generative AI アイデアキッチン」を開催しています。2023年11月現在で、オンラインとオフラインを合わせて18回開催され、延べ3,000を超えるアイデアが寄せられました。この「Generat

          Generative AI アイデアキッチンで生まれたアイデアとプロンプト紹介

          Generative AI アイデアキッチンとは ~SCSKグループにおける生成AI活用アイデア創出への取り組み~

          はじめにSCSKは、SCSKグループ内で安全に利用できる生成AIサービス「SCSK Generative AI(SCSK-GAI)」を2023年5月にリリースし活用しています。2024年1月時点で、SCSKグループ全体(協力会社含む)で約16,000人がSCSK-GAIを利用しています。 また、SCSKでは、2022年度より「技術起点の事業アイデア創出ワークショップ」をSCSKグループ内で開催し、技術を起点とした事業アイデア発想を促進するノウハウ蓄積やフレームワーク整備を

          Generative AI アイデアキッチンとは ~SCSKグループにおける生成AI活用アイデア創出への取り組み~

          第23回PCクラスタシンポジウムにて「SCSKにおける生成AIの取り組み」を講演

          2023年12月7日(木)~8日(金)に第23回PCクラスタシンポジウム「HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)基盤技術と生成AI」が開催されました。本シンポジウムに当社の技術戦略本部長 福井が登壇し、SCSKにおける生成AIの取り組みについて講演しました。 本記事では当日の講演内容を紹介します。 イベント概要PCクラスタコンソーシアムは、PCクラスタ市場の育成を目指す共同事業体です。その目的は、PCクラスタ向けソフトウェアの開発、維持、そして普及を通じて市場の発

          第23回PCクラスタシンポジウムにて「SCSKにおける生成AIの取り組み」を講演

          AI CoEの設立とInsight Edgeとの協業によるAI Integration Lab.の設立でSCSKのAI事業を強化

          SCSKは、自社事業における AI 適用、およびお客様向けの AI 導入支援を加速するため、「AI CoE(Center of Excellence)」と「SCSK AI Integration Lab.」を新たに設立しました。この取り組みは、2023年度下期より開始した中期経営計画の「技術ドリブン推進」に基づくものであり、お客様への価値提供を通じて蓄積された技術と、AI をはじめとしたSCSKグループが保有する先進技術を活用して、積極的にお客様や社会のデジタル化に貢献するこ

          AI CoEの設立とInsight Edgeとの協業によるAI Integration Lab.の設立でSCSKのAI事業を強化

          SCSK-GAIの取り組み~生成AI の安全・安心な利活用に向けて~

          SCSKは、自社専用環境に生成AI「SCSK Generative AI」(以下 SCSK-GAI)を構築し、全グループ社員の業務利用を開始しました。生成 AI を積極的に活用することで、業務の効率化・生産性向上や製品・サービスへの適用、新規事業創出を目指します。また、社員が安全・安心に生成 AI を利活用できるよう「生成 AI 利用ガイドライン」を整備しています。 SCSK Generative AI についてSCSKは、中期経営計画に「技術ドリブン推進」を掲げ、生成AI

          SCSK-GAIの取り組み~生成AI の安全・安心な利活用に向けて~

          日本語大規模言語モデルにおける知識グラフを活用した意味理解性能の向上~言語処理学会第29回年次大会 登壇レポート~

          SCSKは2021年度より、東京工業大学の岡崎研究室と自然言語処理に関する共同研究を実施しており、その研究成果を2023年3月に開催された「言語処理学会第29回年次大会」にて発表しました。 本稿では研究成果の概要を紹介し、同学会での言語処理の有識者による「ChatGPT」に関するパネルディスカッションについても取り上げます。 言語処理学会とは言語処理学会は、言語処理分野の発展、応用技術の発展と普及、国際的なレベルでの研究者・技術者・ユーザ相互間のコミュニケーションと人材育成

          日本語大規模言語モデルにおける知識グラフを活用した意味理解性能の向上~言語処理学会第29回年次大会 登壇レポート~

          XRのアプリケーション・プラットフォームと2D/3Dモデルデータに関する研究開発~XRのビジネス利用の展望~

          現実空間とデジタル空間を融合する技術の総称であるXRは、2010年代にeスポーツやスマホゲーム、遊園地のアトラクションなど、主にエンターテイメント向けに利用されていました。しかし近年、XR周辺技術の進化や開発環境の整備により、「メタバース」と呼ばれるアバターを介したコミュニケーションをネットワーク上で可能にする仮想空間が登場しました。これにより、メタバースやその基盤となるXRに対する注目が、エンターテインメント業界を超え他の業界にも広がっています。  XRは製造業、観光業、

          XRのアプリケーション・プラットフォームと2D/3Dモデルデータに関する研究開発~XRのビジネス利用の展望~

          麻生英樹顧問「生成系 AI の進化、変わる知的生産」

          生成系 AI の進化2022年の11月末に OpenAI が公開した ChatGPT の性能の高さが社会的に大きな話題になっています。自然言語処理の他にも、昨年夏以来、Stable Diffusion や Midjourney といった、文章からそれにあった画像や動画を生成する AI を始めとして、音楽を生成する AI、プログラムを生成する AI など、「生成系 AI(Generative AI、生成 AI、生成的 AI などとも訳されている)」 の性能進歩が一般にも試しや

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          ChatGPT~対話形式の大規模言語モデルとプロンプト~

          本記事では大規模言語モデルの一つである「ChatGPT」についてご紹介します。 ChatGPTとはChatGPTは、2022年11月30日にOpenAIより公開された大規模言語モデルの一種です。大規模言語モデルは、膨大なテキストデータを用いて事前に学習されており、新規タスクに対応させる際には少量データを用いた学習で高精度を達成できることが特徴です。ChatGPTはタスクごとに追加学習をさせることなく、文章の生成や要約、機械翻訳などの様々な自然言語処理タスクを実行することがで

          ChatGPT~対話形式の大規模言語モデルとプロンプト~

          JISA主催の技術コンテストでSCSKチームが総合優秀賞を受賞!

          JISA(一般社団法人情報サービス産業協会)は情報サービス産業分野の業界団体であり、SCSKは法人会員として参加しております。このたび、JISAが主催するイベント「技術コンテスト 第1回 SDGsの観点でフードデリバリーサービスの危機を救おう!」に、SCSK R&Dセンターの社員5名が参加しました。 イベント概要: https://www.jisa.or.jp/event/tabid/3461/Default.aspx コンテストは、技術課題・UI/UX・データ分析の3つ

          JISA主催の技術コンテストでSCSKチームが総合優秀賞を受賞!

          プロンプト型AI~指示に応じた回答や情報を生成するAIモデル~

          AIは「生成」の分野で大きな成長を見せています。 画像生成ではStability AI社の「Stable Diffusion」、OpenAI社の「DALL-E 2」が、言語生成ではOpenAI社の「GPT-3」、Google社の「PaLM」などが話題を集めています。本稿では、これら最新のAIに広く適用されている「プロンプト型AI」について紹介します。 プロンプト型AIとはプロンプト型AIは、簡単に言うと「人の指示に応じて動作するAI」です。上記の各AIには共通して、AIを操

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          FPGA を活用した量子 AI シミュレーターの研究開発で従来比 1,000 万倍の高速化を実現

          近年、社会の抱えるさまざまな課題を解決するため、ビッグデータや高度な機械学習/AIの活用が求められています。しかし現状の従来型コンピュータでは多種多様なパラメータを伴う計算処理を実用レベルで行うことはできません。以前より研究が進む量子コンピューティングは、同時に複数の計算ができることから、近年クラウドプラットフォーマーも積極的な投資や、量子コンピューティングのサービスを開始し、その実用化に向けて期待が高まっています。 ここでは、量子コンピューティングが社会やビジネスにもたらす

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